春の海


 この曲は昭和4(1929)年,宮城道雄みやぎ みちおが35さいのときの作品です。春の海の様子やかもめの声などを描写びょうしゃした,ことそう尺八しゃくはちによる二重奏にじゅうそうの曲です。
 宮城瀬戸内海せとないかいを旅行したおりに,美しいももの花がみだれるという島々の様子の会話を耳にして,それらの島の情景じょうけいを思いうかべて,この曲をつくったといわれています。この曲は,尺八のいろいろな音色を味わったり,2つの楽器のかけあいを楽しんだりすることができます。
 また,この曲は宮城の残した数多くの作品の中で最も親しまれている曲であり,の代わりにハープ尺八の代わりにバイオリンフルートなどを使った編曲のものは,外国の音楽家たちにも好んで演奏えんそうされます。

公式SNS


教科書協会
全国教科書供給協会
教科書著作権協会
楽譜コピー問題協議会

JASRAC許諾 M1303283012,9016192015Y45038

教育芸術社

〒171-0051 東京都豊島区長崎1丁目12番14号 Phone:03-3957-1175 / Fax:03-3957-1174
Copyright 株式会社教育芸術社 All Rights Reserved.