小学校 学習指導要領 [音楽](平成10年12月告示)
学習指導要領 新旧対照表
第1 目 標
新 |
表現及び鑑賞の活動を通して,音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに,音楽活動の基礎的な能力を培い,豊かな情操を養う。 |
旧 |
表現及び鑑賞の活動を通して,音楽性の基礎を培うとともに,音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育て,豊かな情操を養う。 |
第2 各学年の目標及び内容
〔第1学年及び第2学年〕
1 目 標
新 |
(1) 楽しい音楽活動を通して,音楽に対する興味・関心をもち,音楽経験を生かして生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。 (2) リズムに重点を置いた活動を通して,基礎的な表現の能力を育て,音楽表現の楽しさに気付くようにする。 (3) 音楽の楽しさを感じ取って聴き,様々な音楽に親しむようにする。 |
旧 |
(1) 音楽の美しさを感じ取り,音楽に対する興味や関心をもつようにする。 (2) リズムの聴取と表現に重点を置いて,表現及び鑑賞の能力を育てる。 (3) 音楽経験を生かして,生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。 |
2 内 容 Α 表 現 |
新 |
(1) 音楽を聴いて演奏できるようにする。
ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること。 イ 階名で模唱や暗唱をしたり,リズム譜に親しんだりすること。 |
(2) 楽曲の気分や音楽を特徴付けている要素を感じ取って,工夫して表現できるようにする。
ア 歌詞の表す情景や気持ちを想像して表現すること。 イ 拍の流れやフレーズを感じ取って,演奏したり身体表現をしたりすること。 |
(3) 歌い方や楽器の演奏の仕方を身に付けるようにする。
ア 自分の歌声及び発音に気を付けて歌うこと。 イ 身近な楽器に親しみ,簡単なリズムや旋律を演奏すること。 |
(4) 音楽をつくって表現できるようにする。
ア リズム遊びやふし遊びなどを楽しみ,簡単なリズムをつくって表現すること。 イ 即興的に音を探して表現し,音遊びを楽しむこと。 |
(5) 表現教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる歌唱教材については,各学年ともウの共通教材の中の3曲を含めて,斉唱及び輪唱で歌う楽曲 イ 主となる器楽教材については,既習の歌唱教材を含めて,主旋律に簡単なリズム伴奏や低声部などを加えた楽曲 ウ 共通教材 〔第1学年〕 「うみ」 (文部省唱歌)林柳波作詞 井上武士作曲 「かたつむり」 (文部省唱歌) 「日のまる」 (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲 「ひらいたひらいた」 (わらべうた) 〔第2学年〕 「かくれんぼ」 (文部省唱歌)林柳波作詞 下総皖一作曲 「春がきた」 (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲 「虫のこえ」 (文部省唱歌) 「夕やけこやけ」 中村雨紅作詞 草川信作曲 |
旧 | |
第1学年 | 第2学年 |
(1) 音楽を聴いて演奏できるようにする。
ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること。 |
(1) 音楽を聴いたり楽譜を見たりして演奏できるようにする。
ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること。 |
(2) 楽曲の気分や音楽を特徴付けている要素を感じ取って,工夫して表現できるようにする。
ア 歌詞の表す情景や気持ちを想像して表現すること。 |
(2) 楽曲の気分や音楽を特徴付けている要素を感じ取って,工夫して表現できるようにする。
ア 歌詞の表す情景や気持ちを想像して表現すること。 |
(3) 歌い方や楽器の奏法を身に付けるようにする。
ア 自分の歌声に気を付けて歌うこと。 |
(3) 歌い方や楽器の奏法を身に付けるようにする。
ア 自分の歌声及び発音に気を付けて歌うこと。 |
(4) 音楽をつくって表現できるようにする。
ア 簡単なリズムや旋律をつくって表現すること。 |
(4) 音楽をつくって表現できるようにする。
ア 簡単なリズムや旋律をつくって表現すること。 |
(5) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる歌唱教材は,ウの共通教材の中の3曲を含めて,斉唱で歌う楽曲を年間16曲程度。 「うみ」 (文部省唱歌) |
(5) 次の音符,休符及び記号を理解して表現できるようにする。 |
(6) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる歌唱教材は,ウの共通教材の中の3曲を含めて,斉唱,輪唱及び二部合唱で歌う楽曲を合わせて年間16曲程度。 |
B 鑑 賞 |
新 |
(1) 音楽を聴いてそのよさや楽しさを感じ取るようにする。 ア 楽曲の気分を感じ取って聴くこと。 イ リズム,旋律及び速さに気を付けて聴くこと。 ウ 楽器の音色に気を付けて聴くこと。 |
(2) 鑑賞教材は次に示すものを取り扱う。 ア 日常の生活に関連して,情景を思い浮かべやすい楽曲 イ 行進曲,踊りの音楽,身体反応の快さを感じ取りやすい音楽など,いろいろな種類の楽曲 ウ 児童にとって親しみやすい,いろいろな演奏形態による楽曲 |
旧 | |
第1学年 | 第2学年 |
(1) 音楽を聴いて感じ取ることができるようにする。
ア 楽曲の気分を感じ取って聴くこと。 イ リズム,旋律及び速さに気を付けて聴くこと。 ウ 主な旋律に気を付けて聴くこと。 エ 楽器の音色に気を付けて聴くこと。 | (1) 音楽を聴いて感じ取ることができるようにする。
ア 楽曲の気分を感じ取って聴くこと。 イ リズム,旋律及び速さに気を付けて聴くこと。 ウ 主な旋律に気を付けて聴くこと。 エ 楽器の音色に気を付けて聴くこと。 |
(2) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる鑑賞教材は,イの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度。 (ア) 行進曲及び舞曲を含めたいろいろな種類の楽曲 (イ) いろいろな演奏形態による楽曲 (ウ) 日常の活動や経験に関連して親しみやすく,身体反応の快さを感じ取ることができる楽曲 イ 共通教材 「アメリカン・パトロール」 ミーチャム作曲 「おどる子ねこ」 アンダソン作曲 「おもちゃの兵隊」 イェッセル作曲 | (2) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる鑑賞教材は,イの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度。 (ア) 行進曲及び舞曲を含めたいろいろな種類の楽曲 (イ) いろいろな演奏形態による楽曲 (ウ) 日常の活動や経験に関連して親しみやすく,身体反応の快さを感じ取ることができる楽曲 イ 共通教材 「かじやのポルカ」 ヨゼフ・シュトラウス作曲 「出発」(組曲「冬のかがり火」から)プロコフィエフ作曲 「トルコ行進曲」 ベートーベン作曲 |
〔第3学年及び第4学年〕
1 目 標
新 |
(1) 進んで音楽にかかわり,音楽活動への意欲を高め,音楽経験を生かして生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。 (2) 旋律に重点を置いた活動を通して,基礎的な表現の能力を伸ばし,音楽表現の楽しさを感じ取るようにする。 (3) 音楽の美しさを感じ取って聴き,様々な音楽に親しむようにする。 |
旧 |
(1) 音楽の美しさを感じ取り,音楽活動をしようとする意欲を育てる。 (2) 旋律の聴取と表現に重点を置いて,表現及び鑑賞の能力を育てる。 (3) 音楽経験を生かして,生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。 |
2 内 容
Α 表 現
新 |
(1) 音楽を聴いたり楽譜を見たりして演奏できるようにする。 ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること。 イ ハ長調の旋律を視唱したり視奏したりすること。 |
(2) 曲想や音楽を特徴付けている要素を感じ取って,工夫して表現できるようにする。 ア 歌詞の内容にふさわしい表現の仕方を工夫すること。 イ 拍の流れやフレーズ,強弱や速度の変化を感じ取って,演奏したり身体表現をしたりすること。 |
(3) 歌い方や楽器の演奏の仕方を身に付けるようにする。 ア 呼吸及び発音の仕方に気を付けて,自然で無理のない声で歌うこと。 イ 音色に気を付けて,旋律楽器及び打楽器を演奏すること。 |
(4) 音楽をつくって表現できるようにする。 ア 音の組合せを工夫し,簡単なリズムや旋律をつくって表現すること。 イ 即興的に音を選んで表現し,いろいろな音の響きやその組合せを楽しむこと。 |
(5) 表現教材は次に示すものを取り扱う。 ア 主となる歌唱教材については,各学年ともウの共通教材の中の3曲を含めて,斉唱及び簡単な合唱で歌う楽曲 イ 主となる器楽教材については,既習の歌唱教材を含めて,簡単な重奏や合奏にした楽曲 ウ 共通教材 第3学年〕 「うさぎ」 (日本古謡) 「茶つみ」 (文部省唱歌) 「春の小川」 (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲 「ふじ山」 (文部省唱歌)巌谷小波作詞 第4学年〕 「さくらさくら」 (日本古謡) 「とんび」 葛原しげる作詞 梁田貞作曲 「まきばの朝」 (文部省唱歌)船橋栄吉作曲 「もみじ」 (文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲 |
旧 | |
第3学年 | 第4学年 |
(1) 音楽を聴いたり楽譜を見たりして演奏できるようにする。
ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること。 |
(1) 音楽を聴いたり楽譜を見たりして演奏できるようにする。
ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること。 |
(2) 曲想や音楽を特徴付けている要素を感じ取って,工夫して表現できるようにする。
ア 歌詞の内容を理解して表現の仕方を工夫すること。 |
(2) 曲想や音楽を特徴付けている要素を感じ取って,工夫して表現できるようにする。
ア 歌詞の内容を理解して表現の仕方を工夫すること。 |
(3) 歌い方や楽器の奏法を身に付けるようにする。
ア 発音及び呼吸の仕方に気を付けて,頭声的発声で歌うこと。 |
(3) 歌い方や楽器の奏法を身に付けるようにする。
ア 発音及び呼吸の仕方に気を付けて,頭声的発声で歌うこと。 |
(4) 音楽をつくって表現できるようにする。
ア 旋律や音の組み合わせを工夫して表現すること。 |
(4) 音楽をつくって表現できるようにする。
ア 旋律や音の組み合わせを工夫して表現すること。 |
(5) 次の音符及び記号などを理解して表現できるようにする。 五線と加線の線及び間の名称 |
(5) 次の音符,休符及び記号を理解して表現できるようにする。 |
(6) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる歌唱教材は,ウの共通教材の中の3曲を含めて,斉唱,輪唱及び二部合唱で歌う楽曲を合わせて年間15曲程度。 |
(6) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる歌唱教材は,ウの共通教材の中の3曲を含めて,斉唱,輪唱及び二部合唱で歌う楽曲を合わせて年間15曲程度。 |
Β 鑑 賞
新 |
(1) 音楽を聴いてそのよさや美しさを感じ取るようにする。 ア 曲想の変化を感じ取って聴くこと。 イ 主な旋律の反復や変化,副次的な旋律,音楽を特徴付けている要素に気を付けて聴くこと。 ウ 楽器の音色及び人の声の特徴に気を付けて聴くこと。また,それらの音や声の組合せを感じ取って聴くこと。 |
(2) 鑑賞教材は次に示すものを取り扱う。 ア 音楽の要素及び音色の特徴を感じ取り,聴く楽しさを得やすい楽曲 イ 劇の音楽,管弦楽の音楽,郷土の音楽,人々に長く親しまれている音楽など,いろいろな種類の楽曲 ウ 独奏,合奏を含めたいろいろな演奏形態による楽曲 |
旧 | |
第3学年 | 第4学年 |
(1) 音楽を聴いて感じ取ることができるようにする。
ア 曲想の変化を感じ取って聴くこと。 |
(1) 音楽を聴いて感じ取ることができるようにする。
ア 曲想の変化を感じ取って聴くこと。 |
(2) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる鑑賞教材は,イの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度。 イ 共通教材 |
(2) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる鑑賞教材は,イの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度。 イ 共通教材 |
〔第5学年及び第6学年〕
1 目 標
新 |
(1) 創造的に音楽にかかわり,音楽活動への意欲を高め,音楽経験を生かして生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。 (2) 音の重なりや和声の響きに重点を置いた活動を通して,基礎的な表現の能力を高め,音楽表現の喜びを味わうようにする。 (3) 音楽の美しさを味わって聴き,様々な音楽に親しむようにする。 |
旧 |
(1) 音楽の美しさを味わい,音楽活動をしようとする意欲を育てる (2) 音の重なりや和声の聴取と表現に重点を置いて,表現及び鑑賞の能力を育てる。 (3) 音楽経験を生かして,生活を明るく潤いのあるものにする態度と習慣を育てる。 |
2 内 容
Α 表 現
新 |
(1) 音楽を聴いたり楽譜を見たりして演奏できるようにする。 ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること。 イ ハ長調及びイ短調の旋律を視唱したり視奏したりすること。 |
(2) 曲想や音楽を特徴付けている要素を感じ取って,工夫して表現できるようにする。 ア 歌詞の内容や楽曲の構成を理解して,それらを生かした表現の仕方を工夫すること。 イ 拍の流れやフレーズ,音の重なりや和声の響きを感じ取って,演奏したり身体表現をしたりすること。 |
(3) 歌い方や楽器の演奏の仕方を身に付けるようにする。 ア 呼吸及び発音の仕方を工夫して,豊かな響きのある,自然で無理のない声で歌うこと。 イ 音色の特徴を生かして,旋律楽器及び打楽器を演奏すること。 |
(4) 音楽をつくって表現できるようにする。 ア 曲の構成を工夫し,簡単なリズムや旋律をつくって表現すること。 イ 自由な発想を生かして表現し,いろいろな音楽表現を楽しむこと。 |
(5) 表現教材は次に示すものを取り扱う。 ア 主となる歌唱教材については,各学年ともウの共通教材の中の2曲を含めて,斉唱及び合唱で歌う楽曲 イ 主となる器楽教材については,楽器の演奏効果を考慮し,簡単な重奏や合奏にした楽曲 ウ 共通教材 〔第5学年〕 「こいのぼり」 (文部省唱歌) 「子もり歌」 (日本古謡) 「スキーの歌」 (文部省唱歌)林柳波作詞 橋本国彦作曲 「冬げしき」 (文部省唱歌) 〔第6学年〕 「越天楽今様(歌詞は第2節まで)」 (日本古謡)慈鎮和尚作歌 「おぼろ月夜」(文部省唱歌)高野辰之作詞 岡野貞一作曲 「ふるさと」(文部省唱歌) 高野辰之作詞 岡野貞一作曲 「われは海の子(歌詞は第3節まで)」(文部省唱歌) |
第5学年 | 第6学年 |
(1) 音楽を聴いたり楽譜を見たりして演奏できるようにする。
ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること。 |
(1) 音楽を聴いたり楽譜を見たりして演奏できるようにする。
ア 範唱や範奏を聴いて演奏すること。 |
(2) 曲想や音楽を特徴付けている要素を感じ取って,工夫して表現できるようにする。
ア 歌詞の内容及び楽曲の仕組みを理解して,それらを生かした表現の仕方を工夫すること。 |
(2) 曲想や音楽を特徴付けている要素を感じ取って,工夫して表現できるようにする。
ア 歌詞の内容及び楽曲の仕組みを理解して,それらを生かした表現の仕方を工夫すること。 |
(3) 歌い方や楽器の奏法を身に付けるようにする。
ア 発音及び呼吸の仕方に気を付けて,豊かな響きの頭声的発声で歌うこと。 |
(3) 歌い方や楽器の奏法を身に付けるようにする。
ア 発音及び呼吸の仕方に気を付けて,豊かな響きの頭声的発声で歌うこと。 |
(4) 音楽をつくって表現できるようにする。
ア 音の重なりや曲の構成を工夫して表現すること。 |
(4) 音楽をつくって表現できるようにする。
ア 音の重なりや曲の構成を工夫して表現すること。 |
(5) 次の記号を理解して表現できるようにする。 |
(5) 次の記号を理解して表現できるようにする。 |
(6) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる歌唱教材は,ウの共通教材の中の3曲を含めて,斉唱,輪唱,二部合唱及び三部合唱で歌う楽曲を合わせて年間11曲程度。 「こいのぼり」(文部省唱歌) |
(6) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる歌唱教材は,ウの共通教材の中の3曲を含めて,斉唱,輪唱,二部合唱及び三部合唱で歌う楽曲を合わせて年間11曲程度。 「越天楽今様(歌詞は第2節まで)」(日本古謡) |
B 鑑 賞
新 |
(1) 音楽を聴いてそのよさや美しさを味わうようにする。 ア 曲想を全体的に味わって聴くこと。 イ 主な旋律の変化や対照,楽曲全体の構成,音楽を特徴付けている要素と曲想とのかかわりに気を付けて聴くこと。 ウ 楽器の音色及び人の声の特徴に気を付けて聴くこと。また,それらの音や声の重なりによる響きを味わって聴くこと。 |
(2) 鑑賞教材は次に示すものを取り扱う。 ア 音楽の構成及び音や声の重なりによる響きの特徴を感じ取り,聴く喜びを深めやすい楽曲 イ 歌曲,室内楽の音楽,箏や尺八を含めた我が国の音楽,諸外国に伝わる音楽など,いろいろな種類の楽曲 ウ 独唱,合唱,重奏を含めたいろいろな演奏形態による楽曲 |
第5学年 | 第6学年 |
(1) 音楽を聴いて感じ取ることができるようにする。
ア 曲想を全体的に味わって聴くこと。 |
(1) 音楽を聴いて感じ取ることができるようにする。
ア 曲想を全体的に味わって聴くこと。 |
(2) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる鑑賞教材は,イの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度。 イ 共通教材 「管弦楽のための木挽歌」小山清茂作曲 |
(2) 教材は次に示すものを取り扱う。
ア 主となる鑑賞教材は,イの共通教材3曲を含めて,次に示すものを年間6曲程度。 イ 共通教材 歌曲「赤とんぼ」,歌曲「この道」,歌曲「待ちぼうけ」のうち1曲 山田耕筰作曲 |
第3 指導計画の作成と各学年にわたる内容の取扱い
1 指導計画の作成に当たっては,次の事項に配慮するものとする。
新 |
(1) 第2の各学年の内容の「A表現」と「B鑑賞」との指導の関連を図るようにするとともに,それぞれに示す各事項の指導についても,相互に関連をもたせるようにすること。 |
(2) 第2の第5学年及び第6学年の内容の「A表現」の指導に当たっては,学校や児童の実態等に応じて,合唱や合奏,重唱や重奏などの表現形態を選んで学習できるようにすること。 |
(3) 国歌「君が代」は,いずれの学年においても指導すること。 |
(4) 低学年においては,生活科などとの関連を図り,指導の効果を高めるようにすること。 |
旧 |
(1) 第2の各学年の内容の「Α表現」と「Β鑑賞」との指導の関連を図るようにするとともに,それぞれに示す各事項の指導についても,相互に密接な関連をもたせるようにすること。 |
(2) 第2の各学年の内容は,次の学年以降においても必要に応じて継続して指導すること。 |
(3) 国歌「君が代」は,各学年を通じ,児童の発達段階に即して指導すること。 |
2 第2の内容の取扱いについては,次の事項に配慮するものとする。
新 |
(1) 歌唱の指導における階名唱については,移動ド唱法を原則とすること。 |
(2) 和音及び和声の指導については,合唱や合奏の活動を通して和音のもつ表情を感じ取ることができるようにすること。また,長調及び短調の楽曲においては,1,4,5及び57を中心に指導すること。 |
(3) 各学年の「A表現」の(3)の楽器については,次のとおり取り扱うこと。 ア 各学年で取り上げる打楽器は,木琴,鉄琴,我が国や諸外国に伝わる様々な楽器を含めて,演奏の効果,学校や児童の実態を考慮して選択すること。 イ 第1学年及び第2学年で取り上げる身近な楽器は,様々な打楽器,オルガン,ハーモニカなどの中から児童の実態を考慮して選択すること。 ウ 第3学年及び第4学年で取り上げる旋律楽器は,既習の楽器を含めて,リコーダーや鍵盤楽器などの中から児童の実態を考慮して選択すること。 エ 第5学年及び第6学年で取り上げる旋律楽器は,既習の楽器を含めて,電子楽器,我が国や諸外国に伝わる楽器などの中から児童の実態に応じて選択すること。 |
(4) 各学年の「A表現」の(4)に示す事項については,児童が個性的な発想を生かした表現を工夫し,様々な響きを直接経験するようにすること。また,必要に応じて記譜の指導をすること。 |
(5) 音符,休符,記号などについては,次に示すものを,児童の学習状況を考慮して,表現及び鑑賞の活動を通して指導すること。
反復記号 (スタッカート) (アクセント) |
(6) 歌唱教材については,共通教材のほか,長い間親しまれてきた唱歌,それぞれの地方に伝承されているわらべうたや民謡など日本のうたを取り上げるようにすること。 |
旧 |
(1) 歌唱の指導における階名唱については,移動ド唱法を原則とすること。 |
(2) 和音及び和声の指導については,合唱や合奏の活動を通して和音のもつ表情を感じ取ることができるようにすること。また,長調及び短調の楽曲においては,1,4,5及び57を中心に指導すること。 |
(3) 発声の指導については,頭声的発声を中心とするが,楽曲によっては,曲想に応じた発声の仕方を工夫するようにすること。 |
(4) 各学年の「Α表現」の(3)の楽器については,次のとおり取り扱うこと。 ア 各学年で取り上げる打楽器は,木琴及び鉄琴を含めて,演奏の効果や児童の能力を考慮して選択すること。 イ 第1学年及び第2学年のハーモニカ並びに第2学年のオルガンは,学校の実情に応じて,他の同種の楽器に代替することができること。 ウ 第5学年及び第6学年で取り上げる旋律楽器は,既習の楽器を含めて,管楽器,弦楽器,打楽器,電子楽器,和楽器及び諸外国の民族楽器などの中から学校の実情に応じて選択すること。 |
(5) 「Α表現」の(4)に示す事項については,児童の個性的な発想を生かした表現をさせ,様々な響きを直接経験するようにすること。また,必要に応じて記譜の指導をすること。 |
(6) 音符,休符及び記号などの指導については,取り上げる教材などとの関連上必要な場合には,配当学年を変更して取り扱うことができること。 |
(7) 歌唱教材を共通教材の楽曲の中から選択する場合には,わらべうたや日本古謡を含めるようにすること。また,それらの教材と関連して,それぞれの地方に伝承されているわらべうたなどを適宜取り上げるようにすること。 |
(8) 第3学年以降の「Β鑑賞」の(1)のエの楽器については,次の中から適切なものを選択すること。
ア 第3学年及び第4学年については,弦楽器,木管楽器,金管楽器,打楽器及び鍵盤楽器。 |