(1887〜1952 長野)
中山晋平は,大正から昭和の前半にかけて,歌謡曲 や童謡 の名曲を数多く作った作曲家です。
明治20年に長野県で生まれた彼 は,音楽の勉強のため19歳 のときに上京し,劇作家の島村抱月 の家で住みこみの手伝いをしながら,東京音楽学校のピアノ科で学びました。卒業すると,最初は小学校の音楽の先生となり,同時に作曲を始めます。27歳のとき,島村抱月を中心とする芸術座の芝居 の中で歌われた「カチューシャの唄 」が大ヒットし,以後,作詞の北原白秋 や野口雨情 らと組んで多くの歌を生み出していきました。
その他の主な歌謡曲には,「ゴンドラの唄」「波浮 の港」「東京音頭 」などがあり,日本の音階を取り入れた独特のメロディーは「晋平節 」とも呼ばれました。また,童謡の作曲にも力を入れ,「シャボン玉」「兎 のダンス」「証城寺 の狸囃子 」「砂山」「アメフリ」など,今日まで歌いつがれる曲を多数残しています。
中山晋平は,大正から昭和の前半にかけて,
明治20年に長野県で生まれた
その他の主な歌謡曲には,「ゴンドラの唄」「
※東京音楽学校:現在の東京芸術大学音楽学部。