ドビュッシー
(1862〜1918 フランス)
フランスの作曲家ドビュッシーは,伝統的な和声の規則にとらわれず,自分自身の音の感覚に導かれて作曲をしました。彼 は,それまでの長調や短調の音楽にはなかった微妙 な色合いや雰囲気 をたくみに表現し,まるで新しい響 きの世界を切り開いたのです。
ドビュッシーは少年時代のほとんどをパリで過ごし,10歳 でパリ音楽院に入学しました。22歳のとき,たいへん名誉 あるローマ賞の第1位となり,ローマへ留学します。しかし,そこでの生活になじめなかったドビュッシーは,2年ほどでパリへもどってきてしまいました。
その後はパリに住み,詩人たちと交流したり,パリ万国博覧会 でガムラン音楽に出会ったりと,さまざまな刺激 を受けながら作曲活動を続けました。
管弦楽曲 「牧神 の午後への前奏曲」や,オペラ「ペレアスとメリザンド」といった名曲も,こうした中から生まれてきました。
フランスの作曲家ドビュッシーは,伝統的な和声の規則にとらわれず,自分自身の音の感覚に導かれて作曲をしました。
ドビュッシーは少年時代のほとんどをパリで過ごし,10
その後はパリに住み,詩人たちと交流したり,パリ
※和声:いくつかの音を同時に鳴らしたときにできる和音。また,そのようにして構成された和音をつなげたもの。