北海道: |アイヌの |
|
トップへ |
姥神大神宮渡御祭 |
「姥神大神宮渡御祭」は,北海道でいちばん古いお祭りで,毎年8月9日から3日間にわたり北海道江差町で行われています。ニシンの大漁を神に感謝したのが始まりといわれています。 お囃子は,京都の祇園囃子が元になっているといわれ,楽器には笛や太鼓,鉦が使われます。場面によって3つに分けられ,町内を巡るときは「行き山」,山車を奉納するときは「立山」,帰り道では「かえり山」を演奏します。また,13台の山車ごとにそれぞれ違うお囃子をもつので,お囃子は全部で39曲にもなります。13台の山車と3基の神輿が,このお囃子にのって威勢のよい掛け声とともに町内を練り歩きます。 山車には,人形が乗った屋台型のものが12台と,船型のものが1台あります。そのうちの「神功山」の人形と附属品,船型の「松宝丸」は北海道の有形民俗文化財に指定されています。夜になると,山車に付いた電飾によってとても華やかになり,それとともにお囃子と掛け声もだんだん大きくなってお祭りはクライマックスに近づいていきます。
|
トップへ |
江差追分 |
「江差追分」は,北海道を代表する民謡です。江差町に古くから伝わる民謡の一つで,その始まりについてはいろいろな説があります。その一つが,信州(現在の長野県)の「追分節(信濃追分ともいう)」が越後(現在の新潟県)に伝わって「越後追分」となり,日本海沿いを通って蝦夷地(現在の北海道)にたどり着き,「江差追分」として定着したというものです。「江差追分」も多くの民謡と同じように,歌い伝えられる途中で,伝わった先の土地にある民謡などと結びついたりしながら,だんだんとその土地に合った音楽に変化していったのでしょう。 「江差追分」は,「前唄」「本唄」「後唄」の3つの部分に分かれる長い曲で,伴奏には,一般的に尺八が使われます。毎年9月には「江差追分全国大会」が開かれ,全国から歌い手が集まって歌を競い合います。 |
トップへ |
「ソーラン節」は,ニシン漁の仕事をするときに歌われていた歌の一つです。この仕事をするときに歌ったものには,「船こぎ音頭」「網おこし音頭」「子たたき音頭」など作業ごとにいろいろとありますが,網に入っているニシンを運搬するための船に移す作業のときに歌った「沖あげ音頭」が,今日の「ソーラン節」の元になっています。 ニシン漁は,江戸時代から明治時代,そして大正時代にかけて,とても盛んでした。そのため,北海道の日本海側には,ニシンをとるために,日本各地からたくさんの人々が集まってきました。そして,東北地方からやってきた人たちが口ずさんでいた歌の中に,「ソーラン節」とよく似た歌があったようです。やがて,この歌の替え歌が各地で歌われるようになり,それが今日の「ソーラン節」になっていったといわれています。 現在,札幌で初夏に行われる「YOSAKOIソーラン祭り」は,高知県の「よさこい祭り」と北海道の「ソーラン節」が組み合わさってできたもので,今や全国的にも有名なイベントです。 ※ 現在,耳にするソーラン節のリズムや旋律は,昭和10年に札幌の民謡家,今井篁山が三味線の伴奏に合うように整えたものです。 |
トップへ |