ヴィドール

(1844〜1937 フランス)
フランスのリヨンに生まれたヴィドールは,オルガニストの父からオルガンの手ほどきを受け,幼いころから並外れたオルガン演奏の才能を示しました。すでに11さいにして,正式なオルガニストとして活動していましたが,その後さらに,ベルギーにわたってオルガンと作曲の勉強を続け,自らの才能にみがきをかけていきました。ベルギーでの留学を終えてフランスにもどったヴィドールは,オルガニストとして数々の重要な役職につき,またパリ音楽院では作曲科の教授を務めました。
ヴィドールが活動していたのと同じころ,フランスでは,オルガンの製作方法に変化が起きていました。それまでになかった音色が開発され,多くの楽器によって演奏される交響曲こうきょうきょくのようなひびきをつくり上げることが,オルガンでもできるようになったのです。
10曲からなるオルガン交響曲は,こういった新しいタイプのオルガンのためにつくられました。中でも,第5番の第5楽章「トッカータ」は,かがやかしい音色に満ちあふれており,ヴィドールの代表作の一つとして親しまれています。

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