ビゼー

(1838〜1875 フランス)
ビゼーは,36年という短い生涯しょうがいの中で,オペラ「カルメン」や劇付随ふずい音楽「アルルの女」など,今日でも多くの人々に親しまれている舞台ぶたい音楽を書いた作曲家です。
声楽教師の父とピアニストの母の間に生まれたかれは,早くから音楽に目覚め,パリ音楽院で学んだのち,作曲家としての活動を始めました。19さいのときには名誉めいよあるローマ賞を受賞しています。
オペラやオペレッタの作品は,最初はなかなか認められませんでしたが,34歳のとき,自作の曲に基づく管弦楽かんげんがく組曲「アルルの女」が,かつてないほどの大成功を収めました。これに勇気づけられたビゼーは,「カルメン」の創作に全力を注ぎます。しかし,初演は失敗に終わり,力を落とした彼はまもなくその生涯を終えてしまうのです。
なお,「カルメン」はその後,別の作曲家によって一部音楽を書き加えられ,再演されています。これが世界中の注目を集め,「カルメン」はオペラの定番レパートリーの一つとなりました。

※オペレッタ:「小さなオペラ」という意味で,歌,せりふ,おどり,オーケストラの伴奏からなる陽気な音楽劇です。19世紀中ごろにパリで生まれました。

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