宮城県:|
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「秋保の田植踊」は宮城県 秋保の田植踊は, 秋保の田植踊は,国の また, |
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斎太郎節 |
「斎太郎節」は宮城県牡鹿半島の沿岸地域に伝わっていた櫓漕ぎ唄(船をこぎながら歌う唄)が元になっているといわれています。少しさびしい感じのする節に,「エンヤートット エンヤートット」などの勇ましい掛け声が入ります。歌詞には,大漁のときの喜びやふるさとへのほこりなどがこめられています。 「斎太郎節」の生まれについてはほかにも,金華山沖から気仙沼方面に「さいとく節」と呼ばれる祝い唄があり,これがなまって「さいたら」になり,「斎太郎」の文字が当てられ,旋律も変化していったという説があります。 また,斎太郎という美声の持ち主が歌っていたことから,その名前が付いたという説もあります。江戸時代のことですが,伊達藩のお金をつくっていた銭座というところで働いていた人たちがさわぎを起こしたすえ,つかまって遠島というところへ連れて行かれるという事件がありました。その中に斎太郎という人がいて,後に漁師になった彼は船をこぎながら,銭座で働いていたころに歌っていた「銭ふき唄」の歌詞をかえて歌ったといいます。この歌がのちに「斎太郎節」になったというものです。しかし,現実には斎太郎という人物が本当にいたのかどうかも分からず,この説はお話としてつくられたのではないかといわれています。 昭和に入ると,後藤桃水と八木寿水の2人は,「斎太郎節」,「ドヤ節」,「遠島甚句」の3つの歌を合わせて歌えるように編曲して,「大漁唄い込み」と名付けました。この「大漁唄い込み」がテレビで放送されたり,また「斎太郎節」がラジオ放送を通して宮城県だけではなく,東北の各県や全国にまで広まったりしたので,愛好する人は増えていきました。その後,真ん中の「ドヤ節」はしだいに歌われなくなり,「斎太郎節」と「遠島甚句」が続けて歌われるようになりました。 民謡の中でも人気のある「斎太郎節」は,今でも民謡の会やお酒の席で欠かせない1曲になっています。 |
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宮城長持歌 |
長持歌は,昔の結婚式における花嫁行列(嫁入り行列)にて,歌われた祝いの歌です。この歌は全国的に広まっていますが,特に秋田県と宮城県のものが有名です。 宮城県では,「さんさ時雨」や「お立ち酒」といった,ほかの民謡とともに歌われることもあります。 長持とは,新婦の嫁入り道具(服や布団など)を入れて運ぶ長方形の大きな箱のことです。この箱に大きく長い棒を通して前後2人で担いで運びます。長持歌は,運ぶ前の景気づけや休憩時,担ぎ手の交代時などに歌われました。 尺八の伴奏による拍のない自由なリズムで演奏され,ある5つの音でできた民謡音階という音階で歌われます。宮城県登米市では 毎年11 月に長持歌の全国大会が行われています。 *日本の神社で結婚式をする際に,神職・新郎新婦・親族が並んで行列を作り,式が行われる神殿まで,ゆっくりと進んでいく儀式。 |
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