ミャンマー

サウンガウ

今では,ほぼミャンマーのみで親しまれている楽器サウンガウは,「弓のように曲がった弦楽器げんがっき」を意味しています。インドから伝わった,やはり弓のような形のハープが,この楽器の起源きげんだといわれています。古い時代には7弦でしたが,9世紀になるころには13弦にえ,現在げんざいでは16弦のものがふつうです。こうした形になるまでには,さまざまな改良が重ねられました。

ふねのような形をした共鳴胴箱きょうめいどうばこ(音をよくひびかせるための箱)からのびる,自然の木がもつ曲がりぐあいをそのまま利用したさおに16本の弦がられています。楽器として見ると,かなり変わった形のように感じられます。発せられる音だけではなく,その独特どくとくの美しいかざりもあいまって,見た目からも異国いこくのふんいきを十分に感じ取ることができます。

演奏えんそうの仕方は,共鳴胴箱を右のひざに乗せて右のひじで固定し,左手の親指のつめで音の高さを調節しながら,右手の親指や人さし指で弦をはじきます。

日本では,「ビルマの竪琴たてごと」という映画えいがミャンマーは,もと「ビルマ」といいました)などを通して,この楽器が知られています。

 

 

【参考曲】

・「ウェイザ ヤンダー」

この曲では,サウンガウの美しい音色と,のどかでそぼくな音楽の気分を楽しむことができます。また旋律せんりつ構成こうせいする音階には,タイをもととする「ヨウダヤー」とばれる音楽のえいきょうが見られます。おそらく,ミャンマータイに古くからあった交流によるものでしょう。

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