沖縄県民謡 / 横山潤子 編曲
沖縄の民謡を気軽に取り組める混合二部合唱に編曲しました。
独特のリズムや節回しを感じながら楽しく歌いましょう。
楽曲情報
- 曲態:混合二部合唱
- 演奏時間目安:2分31秒
- 調:ニ長調
- 拍子:4分の2拍子
- テンポ:4分音符=116ぐらい
この曲の音の高さ
演奏するときに気を付けること
- 『谷茶前』の演奏は、本来は三線の伴奏で歌われるものをピアノ伴奏にしていますので、ピアノはペダルたっぷりでもいいですし、三味線のようにドライな感じでカラっと弾かれてもいいと思います。
- テンポも、楽譜に書いてあるのはある程度の目安ですので、楽しいけれどもややゆったり目なテンポであったり、あるいはもっとハイで浮かれた感じの速いテンポでもあると思います。いい感じのものを探してください。
(横山潤子:編曲)
よりよい演奏をするために
- 冒頭から掛け声が入ってきますが、この掛け声もすごく南国的な明るくてハリのあるトーンにするといいと思います。
- 前奏のクレッシェンドは、強さが強くなっていくというだけでなく、声のトーンも上げていくと、お祭り感が出てにぎやかになって、より気持ちが高まっていくのではないかと思います。
- 歌のリズムも独特ですので、ソルフェージュ的に正しいかどうかというよりも、沖縄の音楽の感じを再現していただける方がいいかと思います。独特の「もたり」みたいなものがありますし、四分音符の後ろにスラーでつながっている小さな装飾音符(後打音)も、やたらに抜くのではなくて、ソフトにポルタメント気味に歌うと良い感じになるのではないかと思います
(横山潤子:編曲)
混合二部合唱について
- 「混合二部合唱」という形態は、合唱の原点のようなもので、誰がどのパートを歌ってもうまく合唱になるようにできています。これが混合二部の面白さです。中学生であれば、男子と女子がそれぞれ半分ずつに分かれて歌うことができます。
- 中学1年生くらいでは、男子は声変わりしている人としていない人がいるので、声変わりしていない男子も上声部と下声部に分かれて歌うことができますし、声変わりが終わっている人も分かれて歌うことで、みんなで好きな方のパートを歌えばうまくいきます。
- 混声合唱と違い「混合二部合唱」で気をつけることは、“男子声”と“女子声”のバランスが同じほうがうまくいくと思います。声変わりしていない男子も含めた女声の音域の声の人と、声変わりした男子の声の人が同じくらいの人数いた方が上手くいきます。
- 無理のない音域で書かれていることが多いので、メロディーのパートとメロディーではないパートを自分たちで認識して、自覚して歌い分けをすると上手くいくと思います。
(野本立人:合唱指揮者/「キミウタ」アドバイザー)