工藤直子 作詞 / 三宅悠太 作曲
詩は工藤直子の詩集『のはらうた』シリーズから。
「からすえいぞう」の心情を情感豊かな曲想にのせて表現しましょう。
楽曲情報
- 曲態:混声三部合唱
- 演奏時間目安:1分59秒
- 調:ヘ長調
- 拍子:4分の4拍子
- テンポ:4分音符=88ぐらい
この曲の音の高さ
曲について
工藤直子さんの「のはらうた」シリーズは、地球上の動物や植物、目に見えない風など、いろんなものが主人公になっています。
「ぼくは ぼく」の主人公は、真っ黒の羽を持っている、”からすえいぞう”くんです。
私たち人間もいろんなことを抱えて生きていると思いますが、最後は自分自身を受け入れて生きていく、というドラマが描かれているところに深い共感をして、音を紡ぎたいと思い、作曲しました。
(三宅悠太:作曲)
演奏のポイント
前半は、日本語の言葉の頭文字を習字の一画目のように丁寧に歌い出して、逆に言葉の語尾のあたりは筆を抜くときのように優しく発音できると、言葉がより生きる演奏になると思います。
後半は、非常にドラマティックに長いフレーズで音楽を描いていますので、そのフレーズ感を意識して、おおらかに演奏してくださったらうれしいです。
(三宅悠太:作曲)
よりよい演奏のために
後半に、言葉のない「Ah」で歌っていくヴォカリーズの部分があります。その部分にどう自分たちの気持ちを込めるか、あるいはその気持ちをどんな音色で表現すれば色が出るのか。言葉のないところをどのように演奏するかを踏まえて演奏すると、すてきな演奏になると思います。
(三宅悠太:作曲)