ラヴェル〔ラベル〕

(1875〜1937 フランス)

 ラヴェルは,スペイン国境近くのフランスの町で,スイス人の父とバスク系フランス人の母との間に生まれました。まもなく一家はパリに移り住み,ラヴェルもここで音楽の勉強を始めます。
パリ音楽院で学び,作曲家としての活動に入った彼(かれ)は,若くして数々の傑作(けっさく)を生み出していきました。第1次世界大戦が起こると,ラヴェルもまた輸送部隊の運転手として戦地へおもむきました。大戦が終わると,再び作曲活動にもどり,さらには指揮者として各地で自分の作品を演奏しました。この時期には,戦前より数は少ないものの,バレエ音楽「ボレロ」や「左手のためのピアノ協奏曲」などの充実(じゅうじつ)した作品が生まれました。
ラヴェルの音楽には,管弦楽(かんげんがく)の巧(たく)みな扱(あつか)い,古典的な形式感,東洋の音楽やジャズによる影響(えいきょう),和声とリズムの新しい試みなど,さまざまな要素がみられます。ときに「職人的」ともいわれる彼の緻密(ちみつ)な作曲技法は,のちの時代にも高く評価されています。

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