ラグタイム ラグタイムは単に「ラグ」とも呼(よ)ばれますが,1870年代から主にアフリカ系(けい)アメリカ人のピアノ奏者(そうしゃ)によって酒場などで演奏(えんそう)されていた音楽の様式の名前です。伴奏部(ばんそうぶ)の左手が安定した2拍子(びょうし)を刻(きざ)む一方で,右手はとてもリズミカルな旋律(せんりつ)を演奏するという形が,典型的(てんけいてき)なスタイルです。 また,ラグタイムは楽譜(がくふ)どおりに演奏するという特徴(とくちょう)があります。ラグタイムとジャズのちがいは,この点にあり,ジャズは,即興性(そっきょうせい)(その場で音楽をつくりながら演奏すること)を重視(じゅうし)しています。