
バラライカ
ロシア
バラライカは,ロシアでとても人気のある楽器で,ギターと似た構造をしています。木製で,三角形の共鳴胴(音をよくひびかせるための箱)とそこからのびる長い棹(ネック)からできていて,3本の弦が張ってあります。ネックには,指で弦をおさえる場所を示すフレットというものが付いています。
バラライカは,17世紀ごろ,ドンブラ(洋ナシのような形の胴をもつ弦楽器で,やはり長いネックをもっている)をもとに作られたといわれています。バラライカの胴が大量生産に適していたことから,後にドンブラよりもバラライカが主流になってしまいました。
19世紀末に改良され,現在では音域の高い順からピッコロ,プリマ,セクンダ,アルト,バス,コントラバスの6種類があります。バラライカで使われる弦には,スチール弦や,羊やぶたの腸から作られるガット弦と呼ばれるものなどがあります。
主に民謡や踊りの伴奏に使われますが,大小さまざまのバラライカを使った大合奏(バラライカ
オーケストラ)もさかんで,現在ではときどき,外国への演奏旅行も行われています。
トレモロと呼ばれる,同じ音を急速にくり返して演奏することによって長い音を表現したり,音の余韻をふるわせたりなど,バラライカならではの音色や演奏の仕方もあります。
【参考曲】
・「カリンカ」
ロシア民謡の中でも,特に有名な曲です。ロシアでは主に結婚式のときに歌われていて,大勢の人が踊るパーティー用の音楽として演奏されます。題名の「カリンカ」は,イチゴに似たロシアの植物の名前で,花よめを表すものともされています。日本では,日本語の歌詞が付けられ,合唱曲として親しまれています。また,この曲のゆるやかな部分と,急に速くなる部分とのテンポの移り変わりは,たいへん特徴的です。