岩河三郎 作詞 / B. スメタナ 作曲 / 岩河三郎 編曲
原曲の構成を追った形で、スケールの大きな編曲になっています。
特に最後の部分は原曲の勢いとエネルギー感を彷彿とさせます。
楽曲情報
- 曲態:混声三部合唱
- 演奏時間目安:3分14秒
- 調:嬰へ短調→ロ短調→変ト長調
- 拍子:8分の6拍子
- テンポ:付点4分音符=84ぐらい→96ぐらい→72ぐらい→104ぐらい
この曲の音の高さ
演奏するときに気を付けること
『モルダウ』は8分の6拍子で書かれていて、なおかつ出だしの音(「なつかし」の「な」)が6拍目でかつ低い音で書かれています。日本語は、言葉の頭にアクセントがあることが多いので、頭の文字をしっかり歌わないと言葉が伝わらないのですが、8分の6拍子の最後の拍が引っかかりすぎると、重い感じになってしまいます。うまく8分の6拍子の流れに乗せながら、出だしの言葉はハッキリと、いうのはなかなか難しいと思います。特にアルトと男声は、出だしの音がかなり低いことが多いので、ある程度母音の長さをちゃんと取って歌うと、うまくいくと思います。
テンポの変化が大変難しいです。中間部の狩りをするシーンは、どうテンポを変えたらいいか、よく練習して研究してみてください。
(野本立人:合唱指揮者/「キミウタ」アドバイザー)
よりよい演奏をするために
この曲は構造がとてもしっかりと作られています。この曲の原曲である、スメタナ作曲の『交響詩 我が祖国』は、このタイトルの通り、自分たちにとって、その国がとても大切だということを表したかった曲なんです。その曲をベースにして、作曲家の岩河三郎さんが、原曲の素材を余すところなく入れて編曲をされました。それを踏まえて演奏してください。
(野本立人:合唱指揮者/「キミウタ」アドバイザー)