
ピグミー族の合唱
アフリカ中央部・中央アフリカ共和国
ピグミー属広大なアフリカ大陸にはさまざまな人々が住み,さらに気候や風土に合ったさまざまな生活スタイルがあります。これらの人種や生活様式のちがいは,音楽の様式や特徴のちがいにも現れています。
ピグミー族は,主にアフリカ大陸中央部の熱帯雨林に古くから住み,狩りをして生計を立てる狩猟民族です。現在はアフリカ中央部(中央アフリカ共和国など)のほか,大陸の東部や南西部でも生活しています。ピグミー族は大きく3つのグループに分かれていて,その3つのグループもさらに細かく分かれています。
さて,アフリカ音楽の特徴の一つとして挙げられるのが,すばらしいリズム感覚です。その中でもピグミー族のリズム感覚は,特に複雑に発達したものとして有名です。かれらのこのようなリズム感覚は,子どものころから備わっているとされています。かれらが歌う歌には「ポリリズム(ちがったリズムが同時に演奏されること)」が用いられています。
アルプス地方のヨーデルに似た独唱に,手拍子やかけ声,金属板を打ち合わせる音が,複雑に組み合わさっています。さらに,子どもと大人のグループに分かれた合唱がそれぞれ重なり合うといった,高度な音楽表現にふれることもできます。