
手拍子の踊りと歌
アフリカ東部・ウガンダ・ケニア・タンザニア・ブルンジ・ルワンダ
ケニア,ウガンダ,ルワンダ,ブルンジ,タンザニアといった地域のことを東アフリカとも呼びますが,西アフリカやアフリカ中央部が主に農耕によって生活を営むのに対して,この地域では主に牧畜によって生活を営んでいます。
東アフリカの音楽の特色の一つとして,声楽と器楽のどちらにも,音楽表現の道具として「人の体」が重要な役割を果たすことが挙げられます。例えば,さけび声や手拍子のリズムなどによる音楽です。
いくつかの種類の音を同時に鳴らすことを好むことも,特徴として挙げられるでしょう。例えば,独唱と合唱がたがいにかけ合いながら,手拍子を打つものがあります。独唱の子どもがある物語を1フレーズずつ,語るように歌っていき,合唱の子どもたちはそれに答えるような形で,短い旋律を歌っていくのです。そこに,2拍子と3拍子が組み合わされた手拍子が重なるのです。この手拍子のように,ちがったリズムを同時に演奏する「ポリリズム」という表現のしかたはアフリカ音楽でよく使われていますが,これは正確な拍感を長時間保つことができるという,かれらの生まれつきの能力のおかげだといわれています。